引越し

引っ越しで仏壇を自分で運ぶメリットと3大注意


家に仏壇を置いている方は、引越しのときに悩みますよね?

最近はコンパクトなサイズの仏壇も増えてきましたが、先祖代々引き継がれてきた仏壇は大きくて重く、装飾なども繊細なものが多いため、取扱いが難しいです。

また、仏壇を移動させるには、

「魂抜き」
「魂入れ」

という儀式が必要になってきます。

今回は引っ越しで仏壇を自分で運ぶメリットと注意点を紹介します。

仏壇を移動させる前に準備すべきこと

新居に入るか確認する

仏壇の設置予定場所の寸法を事前に確認しておきましょう。

設置が難しい場合は、設置場所を変更するか、仏壇を新居の寸法に合わせて買い替える必要があります。

動かす前に写真を撮る

仏壇に置かれている仏具の配置などを設置時に確認できるように写真を撮っておくと新居でスムーズに設置ができます。

僧侶に法要を依頼する

仏壇の引っ越しでは魂抜き魂入れの儀式を行うのが一般的ですが、宗派や地域によってやり方が異なります。

事前に菩提寺の住職に確認した方がいいですね。

魂抜きは通常、僧侶が読経を行い、ご本尊位牌から魂を抜く儀式でこれにより、

仏壇を一時的に普通の家具として取り扱うことができるようになります。

ご本尊がない場合は供養が必要ないケースもあります。

引っ越しの1か月前には、お寺に魂抜きを依頼し、引越しの1週間前から前日までに実施するのが一般的です。

お布施の相場

◆費用相場…1万円〜3万円

地域やお寺によって違うので、不明な直接問い合わせてみましょう。
また御車代を渡す場合は、相場は5,000円程度です。

仏壇を自分で運ぶメリット

仏壇を自分で運ぶ一番のメリットは、費用が梱包代やガソリン代だけで済む点です。

しかし、仏壇は重量があるため1人で運ぶのが難しい点や、運搬時に破損のリスクもあります。

もし、家族や友人で手伝ってくれる人がいない場合は、

一度、引越し業者仏壇専門店に見積をとって検討してもいいでしょう。

仏壇を自分で運ぶときの3大注意

必要な道具と資材の準備

仏壇の引っ越しを自分で行う場合、まず必要な道具と資材を準備することが大切です。

具体的には、大きな段ボールやプチプチ、ガムテープ、緩衝材などが必要です。

これらの道具を使って、仏壇や仏具を丁寧に梱包することで、安全に運搬することができます。

仏壇の梱包方法

仏壇を引越しする際の梱包は非常に重要です。

まず、仏具やお札、お経などの小物を取り出して一つひとつ丁寧に梱包します。

梱包材としては、新聞紙、クッション材などを使用するとよいでしょう。

特に割れやすいものや壊れやすいものをしっかりと保護する必要があります。

仏壇本体はダンボールや専用の梱包材を用いて包み、しっかりと固定しましょう。

仏壇の運搬方法

運搬時の注意点として、一人ではなく複数人で運びましょう。

仏壇は立てて運ぶ必要があり、運搬中の揺れや振動によって仏壇が損傷しないように、しっかりと固定して運ぶ必要があります。

また階段以外の移動は台車を使うとより安全です。

業者に頼む場合

仏壇を自力で運ぶのが難しいと判断した場合は、引越し業者または仏壇専門店に依頼することになります。

どちらに依頼した方がよいかですが、下記を目安にするといいでしょう。

①仏壇以外に荷物の運搬を依頼する場合
⇒引越し業者 費用相場:要見積

②仏壇のみ運搬を依頼する場合
⇒仏壇専門店 費用相場:3万円~

理由としては、引越し業者に仏壇単体で依頼する場合は、料金が割高になったり、繁忙期の場合は断られることもあります。

メモ

「魂抜き」をやってないと、運搬を引き受けてくれない業者もいます。

仏壇の買い換え

新居への設置が難しい場合は、よりコンパクトな仏壇に買い替えた方がいいかもしれません。

古い仏壇から新しい仏壇にご本尊や位牌を移動させるときにも、引越し前後と同じように「魂抜き」「魂入れ」の法要をおこないます。

古い仏壇の処分方法

仏壇専門店に引き取りを依頼する

新しい仏壇を購入した専門店に引き取りを依頼するのがもっとスムーズです。

供養も一緒に行っているところが多いので、買い替えであれば、この方法が一番いいでしょう。

仏壇専門店に依頼した場合の費用は20,000円~80,000円です。

こちらは仏壇の大きさ運搬距離などで変わりますが、買い替えの場合は、処分費用をサービスしてくれる場合もあります。

菩提寺に供養を依頼する

菩提寺に相談してお焚き上げの供養をしてもらう方法です。

費用は10,000円~100,000円です。こちらはお寺の宗派や、持ち込みor引き取りによって変わります。

お焚き上げ

仏壇遺品を手放す際に行う儀式のことです。祈祷や読経により品物を浄化・供養し、火で焚き上げます。

粗大ごみに出す

自治体によっては仏壇を粗大ごみとして収集してくれるところもあります。

費用や収集方法は自治体によって違いますが、1000円程度

粗大ごみの収集についてHPなどで確認できます。

安く処分できるのはメリットですが、粗大ゴミとして出すのに抵抗があるなら別の方法を検討しましょう。

不用品回収業者に依頼する

供養した後に、不用品回収業者に処分を依頼する方法があります。

粗大ゴミとして処分するよりは、お金がかかりますが、自宅まで引き取りに来てくれるので、手間を省くことができます。

費用相場は5,000円~10,000円です。

まとめ

今回は引っ越しの際に仏壇を自分で運ぶメリットと注意点を紹介しました。

メリット
・費用を節約できる。
・丁寧に取り扱うことができる。

デメリット
・労力や時間の面での負担が大きい
・魂抜きや供養の知識が必要

仏壇を自分で運ぶ場合も、業者に依頼する場合でも「魂抜き」「魂入れ」が必要となります。
引っ越しが決まったら、早めにお寺や僧侶に相談しましょう。

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みや@引越アドバイザー

【引越し経験:6回】 元不動産営業職。元転勤族。引越しアルバイト経験あり。 これまで、引っ越し費用や手続きに苦労した経験や、家族・友人の引越しを手伝った経験から、失敗しない引っ越し費用の節約方法や引っ越しに役立つ情報を紹介しています。

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