少しでも引っ越しを安くするためには、なるべく多くの引越し業者から見積もりを取って比較するのが一番です。
見積は無料ですが、実際に見積もりを作成するためには経費が発生しています。
今回は引っ越しで相見積もりを取る際のルールやマナー、引越し料金を安くするコツを紹介します。
引越しの相見積もりでのマナー
訪問見積もりは同じ時間に複数の業者は呼ばない
訪問見積もりは1社につき30分から1時間ほどかかるので、複数の業者に見積もりを依頼すると立ち会いなどに時間が必要です。
しかし、時間を短縮させようと複数の業者を同じ時間に呼ぶのはマナー違反です。
場合によっては見積もりを辞退してしまう業者も出てくると思います。
同じ時間に複数の業者を呼ぶのは避けましょう。
注意
見送る業者には断りの電話を入れる
複数の業者から相見積もりを取って比較検討した後に、正式に契約する1社を決定します。
連絡をしないと何度も電話がかかってきます。
相見積もりの場合は、引越し業者も断られることは想定しています。
入室拒否や荷物の量をごまかさない
引っ越しの料金は、移動距離と荷物の量でほぼ決まります。
荷物の量を把握させないために、営業が来ても入室を拒否する人もいるようですが、これは明らかにマナー違反です。
しかし、想定外の荷物があるような場合には、見積もり作成時に想定していたトラックでは、すべての荷物を載せることができなくなってしまうこともあり得ます。
引越し業者の選び方①大手と中小規模業者の違い
大手引越し業者と中小引越し業者の違いを理解しておく必要があります。私は大手引越し業者と中小引越し業者両方でアルバイトの経験がありますが、主な違いは以下のとおりです。
大手引越し業者
大手引越し業者は、全国各地に支店があるのが特徴です。
そのため、基本的には日本全国どこの引越しでも対応可能です。
専門の梱包資材を利用したり、荷造り用の段ボールを無料で提供してくれたりする業者もあります。
万が一移動中に荷物が破損した場合などに備えて、保険に加入しているなど、手厚い補償やきめ細やかなアフターフォローがあるので安心です。
大手引越し業者の料金
中小引越し業者
中小引越し業者は地域に密着しているのが特徴です。
同じ県内や近隣のエリアへの引越しのみを取り扱っている業者が多くなっています。
単身者など、荷物の量が少ない引越しに向いています。
料金は大手に比べると安い傾向がありますが、また万が一の場合の補償に差が出たりする場合もあります。
大手との違い
引越し業者の選び方②相見積もりで業者を比較
引越し業者を決める際には複数の業者に見積もりを依頼して比較しましょう。
金額やサービスなどを比較検討できるので、自分にあった業者を選び、納得した上で依頼が可能です。
1つの業者しか見積もりをとらないと、その金額やサービスが妥当なものであるかどうかがわかりません。
引越しの相見積もりをするときの注意点
業者の対応
電話の受付担当や営業の対応でも会社の良しあしがわかります。
例えば訪問見積もりを予約したのに時間に遅れて来るような業者や、質問への回答が曖昧で業務に関する理解が低そうな営業がいるような業者は要注意です。
また、業者の対応に問題が無くても、担当者との相性もあります。
「この人なんか合わないなぁ」と感じるなら、条件が良くてもムリに依頼しない方がいいと思います。
引越しの日時・時間
特に繁忙期は希望の日時に引越しができない場合もあります。
日にちによっては金額が高くなる可能性もあるので、引越し希望の日時で見積もりを出してもらい、比較検討するようにしましょう。
また、荷物の搬出時間や搬入時間も注意が必要です。
家族での引越しの場合、搬出時間が朝早かったり、搬入時間が夜遅かったりすると、その前後の荷造りや荷解きが大変になってしまいます。
相見積もりの段階でしっかり希望を伝えておき、ムリのない引越しができるようにしましょう。
引越しの料金
引越し業者の料金見積もりは総額だけでなく内訳も確認するようにしましょう。
段ボールなどの梱包資材については、「一式」と書かれていて詳細がわからない場合も多いので、見積もりに含まれている種類や量について確認しておきましょう。
オプションサービス
特にオプションサービスとして多いものは、不用品の回収サービスや大型家電の設置サービス、段ボールなど梱包資材の提供サービスなどです。
相見積もりを取る際には、これらのサービスがプランに含まれているかどうかや、有料オプションであるならばいくらかかるのかについて確認しておくことが必要です。
引越しの相見積もりは何社がいい?
電話見積もり
電話で相見積もりを取る場合は、見積もりを取りたい会社に直接電話して依頼します。
訪問見積もりと違って家に業者を呼ぶ必要がなく気楽に見積もりを取れますが、業者が実際に家の間取りや荷物の量、種類などを確認できないため、自分で伝えなくてはなりません。
引越し荷物の量が変わると、引越し料金も変わってくるので、家具や荷物の寸法などは事前に測っておいた方がいいです。
また、電話のみでの見積もりは業者によっては対応不可の場合があります。
訪問見積もり
訪問見積もりは直接業者が家に来て、間取りや荷物の量などを確認しながら見積もりを作成します。
希望の引越し業者へ電話連絡をして訪問見積もり希望と伝えれば、見積もりの日時などを調整してもらえます。
家具の寸法なども測りながら見積もってくれるので、正確な金額を出すことができます。
しかし、ある程度の片付けや予定の調整、見積もり時の立ち会いなどが必要になります。
また、相見積もりを取るために複数の業者と個別に連絡を取りあわなければなりません。
見積もりサイト
見積もりサイトは、住所や荷物の種類、量などの情報を入力すると、それをもとに複数の会社が見積もりを提示してくれます。
何度も業者と連絡を取りあって相見積もりを取らなくても、一度に複数の引越し業者の見積もりが手に入るので比較検討がしやすいメリットがあります。
しかし、サイトによっては登録している業者が少ないところもあるので、引越し業者の登録が多い見積サイトを選びましょう。目安は3~5社です。
見積もりに必要な引越しに関する情報は自分で入力しなければならないので、電話で見積もりを取るときと同様に、事前に荷物の量や家具の寸法などを図っておくとスムーズです。
引越しの見積もりを安くするコツ
ここからは引越しの見積もり料金を安くするためのコツを紹介していきます。
相見積もりは早めに
引越しが決まったら見積もりだけでも早めがいいです。
遅くなればなるほど業者の予約も埋まってしまいますし、引越し日に近くなればなるほど引越し料金は高くなる傾向にあります。
良い業者を確保するためにも、早めの依頼が重要です。
即決しない
相見積もりを取らせないように即決を迫ってくるところもあります。
特別値引きはお得であるような気がしますが、こういった営業に乗せられて即決してしまうと、実際は他の業者の方が安かったりする場合もあります。
逆にこの業者で決めてもいいと思えるなら、
「〇万円以下なら、すぐに決めます」
と交渉を持ち掛けてもいいとみてもいいと思います。
引越しの希望日にゆとりを持たせる
引越し日を指定すると、その日に対応できるプランしか見積もってもらえないので、選択肢の幅が狭まってしまいます。
「◯日〜◯日の間」というように引越しの希望日にゆとりを持たせて見積もりを依頼すると、その中で安い日時を提案してもらえるのでおすすめです。
引越しの条件を同じように伝える
引越しの条件が違うとせっかく相見積もりをとっても比較ができません。
値引き交渉をしてみる
引越し料金を安くするには、訪問見積もりを依頼して値引き交渉がおすすめです。
営業担当者は値引き交渉に慣れているケースが多いので、ムリな金額でなければ交渉に応じてくれると思います。
しつこく値切るやり方だと断られる可能性もあるので、交渉しすぎないのがマナーです。
訪問見積もりをしないで引越し業者を決めてしまうと、荷物の量が正確に把握できないため料金は高めになります。
おそらく値引き交渉は難しいでしょう。
引越し料金の安い時期
引越しは、1年の中で依頼の件数に偏りがあります。
特に3月と4月は、進学や異動によって新生活を始める人も多く、引越し業者の繁忙期となります。
そのため、引越し料金を高く設定する傾向があるのです。
反対に、依頼が少ない時期は引越し料金を低く設定します。
年度のちょうど中間に位置する9月〜10月頃や、年末年始で忙しくて引越しを避けがちな12月〜1月頃が、引越し料金の安い時期といえるでしょう。
まとめ
今回は、引っ越しで相見積もりを取る際のルールやマナー、引越し料金を安くするコツを紹介しました。
相見積もりを取って比較検討をおこない、安くて質が良く、自分にぴったりあった業者を選ぶことが大切です。
見積もりは早ければ早いほど安く引越しができる可能性が高まるので、引越しが決まったら早めに見積もりを取り始めるようにしましょう。
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