最近は引越し作業員に心付け(チップ)を渡す人は少ないようですが、
「引越し業者に心付けは必要なのか?」「いくら渡せばいいのか?」と気になっているあなたへ。
実は、引越し業者に心付けは必要ありません。むしろ、受け取りを禁じている業者が多いのが現実です。
今回は引っ越し業者への心付けについて解説します。
結論:引越し業者への心付けは不要
私自身、引越しのアルバイト作業員として経験がありますが、心付けをもらった現場に遭遇したことがありません。
知り合いの作業員からもそのような話は聞いたことないので、心付けを渡す人はほとんどいないと思われます。

心付けは負担になる場合もある
引越し業者に何か渡すとき、お金や商品券はおすすめできません。
ほとんどの引越し業者では、スタッフが引越し代金以外のお金(チップ)をもらうことを禁止しているからです。
そのため、お客さんに現金を渡されてしまうと、多くの引越し業者は困ってしまうでしょう。
大手の引越し業者はホームページに明記
大手の引越し業者はお客さん向けのQ&Aで心付けは不要とホームページに明記しています。
当サイトが調べたところ大手引越し業者9社中7社はホームページで心付けの辞退について明記していました。

引越し業者が心付けの受け取りを禁止している理由
引越し業者が心付けの受取を禁止している理由としては、
・心付けの有無で作業の質が変わるのを防ぐため
などがあります。
あくまでもアルバイトの例ですが、他のバイトよりも時給は高めで、繁忙期は日当は別にボーナスがつく場合があります。

現金よりもらうとうれしい物は?
私も引越しのアルバイトの経験があるのでわかりますが、もらってうれしいのは飲み物の差し入れです。
引越しの作業中はとにかく水分が欲しくなりますので、飲み物の差し入れはとてもありがたく感じました。
食べ物の差し入れも時々ありましたが、食べ物はもともと用意している場合もあり、もらって困る場合もありました。
ただし、差し入れがなくても作業の質が悪くなることはないのでご安心を。
心付けよりも引越しの事前準備が重要
引越し業者にとっては、心付けや差し入れよりも、引越しの事前準備をしっかりやってくれた方が、作業がスムーズにできるため喜ばれます。
ダンボールの梱包はすべて済ませておく
引越し業者が来る前に、ダンボールに入れられるものは全部梱包しておかなければいけません。

もし当日使うものがあれば、紙袋などに入れて自分で運んでもかまいません。でも、引越し業者に運んでもらいたいものは、全部ダンボールに詰めておきましょう。
冷蔵庫の掃除・霜取り
冷蔵庫に物が入っていると運べないので、計画的に中身を処分して空にしておきましょう。
また、引越し前日には、下記の手順で霜取りをして冷蔵庫の霜をきれいに取り除く必要があります。
霜取りが不十分で、運搬の際に水がこぼれてきたことがあります。他の荷物の運搬にも影響がでるので、掃除と霜取りはしっかり行いましょう。
新居の鍵の受け取り
引越し先が賃貸の場合は、引越し業者が新しいお家に着く前に、どこかのタイミングで鍵を受け取っておく必要があります。
もし鍵が開かないと、引越し業者が待ってしまうので、不動産会社に連絡して、事前に鍵を受け取りましょう。
遠くに引越す人など、当日まで鍵を受け取れない場合は、引越しの計画をしっかり立てて、業者を待たせないようにしましょう。
新居の家具の配置を決めておく
引越しの際、業者から家具の配置や荷物の置き場所について聞かれることがあります。
引越しをスムーズに進めるためにも、あらかじめ物の置き場所や向きを決めておくと良いでしょう。
まとめ
引越しの際の心付け、実は必要ありません。多くの引越し業者では、スタッフにチップを渡すことを禁じているのが現実です。
もし、感謝の気持ちを伝えたいなら、お金ではなく「飲み物」などのささやかなものが一番喜ばれます。
心付けが原因でスタッフが困ることがないよう、業者のルールを守り、気持ちよく引越しを終わらせましょう。
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